2015/05/01

restaurant と restroom の音節数の違い

【新・英語屋通信】(2)

 ある日本人が“Where is the restaurant?”と尋ねたら、restroom を案内されたという話を聞いたが、英語話者の会話でこの両語を取り違えることはないと思うよ。
 なぜなら restaurant(飲食店)は res|tau|rant という3音節語で、restroom(お手洗い)は rest|room の2音節語だからね。「フン、フン、フン」というリズムと「フン、フン」はずいぶん違うだろう。
 日本語は restaurant を「レストラン」と5つの音に区切って、「レスト、ラン」のようなリズムで言うから、それを聞いた英語話者は脳の中で無意識に2音節の単語を探して restroom を引き出したんだろうと想像するね。
 英語は音節(syllable)の区切り(syncopation)がとっても大切で、1音節の中に必ず1つのアクセント(accent)があるのが特徴の言語だからね。2音節以上になると、強勢同士の強弱関係が生じて、音楽的に豊かな響きを作るから、親しい人の間では「フン、フン、フン、フン?」と聞いて、「フン、フン、フン」(この返事は「イエス」ではないよね)などと答えるリズムだけの会話をよくするのよ。
(Bob Godin)
2015.5.1(金)